2015年01月12日

仏籠城の3人射殺 新たなテロ不安「これで終わりではない」

【パリ=内藤泰朗、宮下日出男】パリ市内や近郊で相次いだ銃撃テロ事件の3容疑者殺害から一夜明けた10日、パリは静かな朝を迎えた。だが、事件発生から3日間に17人の命を奪った一連の事件収束を喜ぶ雰囲気はない。「これで終わったわけではない」-。パリ市民の正直な感想だった。「花の都」を突然襲ったテロはパリ市民を震撼(しんかん)させ、悲しみと将来のテロへの不安が広がっている。 薄暮に包まれた建物からオレンジ色の煙が上がり、激しい銃声と耳をつんざく爆発音が響き渡る-。

 フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブドの本社を銃撃し、立てこもり現場で「殉教」を予告していた兄弟のサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者が突然、フランス北東部セーヌエマルヌ県ダマルタンアンゴエルの印刷会社の扉を開け、包囲網を徐々に狭めていた特殊部隊に銃撃戦を挑んできた。

 9日夕。田園風景と閑静な住宅街が交じり合う郊外の一角は、硝煙の臭いが漂う戦場の様相を呈した。

 特殊部隊は同時刻、別の男が人質を取り立てこもっていたパリ東部ポルトドバンセンヌのユダヤ系食料品店で扉を破り突入。叫びながら逃げ出す人質たちと銃撃を繰り返す隊員たちが入り乱れて混乱に陥った。



Posted by suzuki at 00:00│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。